医療機器業者に自分のレントゲン写真をデジタルタイプとアナログタイプで撮ってもらい比較しました。
パノラマレントゲン写真(口全体のレントゲン写真)ではどちらも正確な判断ができません。必ず誤診します。
デジタルタイプはきれいに見えますが、ある歯に歯根のう胞があると言われておかしいなと思ってデンタルレントゲン写真の標準法(小さいレントゲン写真)を撮影してもらったら、歯根のう胞は存在しませんでした。
アナログタイプ(現像液を使用するタイプ)では奥歯の歯の間に虫歯があると言われてそれも本当かどうか疑わしかったのでデンタルレントゲン写真の咬翼法(小さいレントゲン写真で奥歯の上下の歯が咬んだ状態で撮影する方法)を撮影してもらったら、虫歯はありませんでした。
デジタルやアナログにこだわるより撮影方法にこだわったほうがいいです。
デンタルレントゲン写真(小さいレントゲン写真)の咬翼法は奥歯の虫歯が正確に写ります。
標準法は歯の根の状態が正確に写ります。
どの部分を診たいかによって撮影方法を考えたほうがいいです。
ただしどのレントゲン写真でもかなり小さい虫歯はわからない事があります。
詰め物のある歯が痛んで来院されて、咬翼法で撮影して虫歯が認められませんでしたが、患者さんの要望によりその詰め物を撤去してみると虫歯が少しあったりします。
その虫歯を取り除いたら痛みがなくなりました。
あとデジタルのデンタルレントゲン写真は一枚のフイルムを何度も使用するタイプのもので、使い捨てではなく患者ごとにビニールカバーをしなければならないし、フイルムが厚くて挿入すると痛がりまたフイルムの撮影回数限度もあります。
衛生的なのはアナログタイプのものです。
患者ごとに新しいフイルムを使用するので・・・
結論からアナログタイプでデンタルレントゲン写真を数枚撮影して診断したほうがより正確な診断ができ衛生的でしょう。
詰め物の下などのかなり小さな虫歯は写らないという可能性を考慮の上で・・・
最新の医療は最高の医療とは必ずしも一致しないです。
追伸 最近パノラマレントゲン写真(頭の周りを回って撮影する器械)で細かく画像処理してデンタルレントゲンにするタイプもでているようですが、それはデンタルレントゲン写真とは言いません。
頭の周りを回って撮影するタイプはどんなレントゲンも不正確です。
1枚1枚細かく撮影しなければ正確な画像ができないです。