Q1:最近、レーザー治療の事をよく聞くのですがいいのでしょうか?
A1:結論から言うと歯科治療にあまり効果はありません。
眼科などでは有効であると思います。
実際に歯科材料業者からいろんなデモ機を借りて検討しました。その中でヤグレーザーと炭酸ガスレーザーに絞ってみましたが「これはいい」というものはありませんでした。治療としてはあまり使えないです。
例えばヤグレーザーは照射中にバチバチとすごい音がして患者はびっくりするでしょう。黒い色に反応しやすいのでコントロールしにくいです。色によってレーザーの効果が変わるので・・・長く照射しすぎると組織深くまで影響するので骨髄炎や骨壊死や骨壊疽になりやすいので危険です。
炭酸ガスレーザーは反対に水分に吸収されやすく長く照射しても組織の表面にしか影響しません。ですから取り扱いが比較的安全です。しかし歯周病治療に使用する先端チップは筒型で、歯周ポケットに奥深く入れると筒の中に組織や血がすぐ詰って、目的とした部位にレーザーを照射できません。ですから使いにくいです。また歯肉表面に照射して2〜3日すると薄く白い膜ができて、それが破れるとしばらくひりひりして痛いです。
それでどうしようかと考えていたら、たまたまある業者が高周波治療を紹介してくれてデモ機を使わせてもらうと、あらゆる治療に有効に使えることが分かって感激して導入しました。
高周波治療はあまり聞いたことがない方が多いとは思いますが、歯科用のいろんな種類のレーザー治療よりとても有効であると僕は思います。