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お知らせ

「う蝕に継発する疾患(顎骨の炎症)⑤歯性上顎洞炎」

大阪市旭区 森小路の皆様こんにちは。生島歯科医院院長の生島です。
今回も「歯や歯周組織等の口腔内の疾患」についてご案内します。

前回からご案内しております「う蝕に継発する疾患(顎骨の炎症)」ですが、顎骨の炎症は炎症の部位やひろがりかたによって、さまざまな病名がつけられます。今回はシリーズの最後となる「⑤歯性上顎洞炎」についてご案内いたします。

う蝕に継発する疾患(顎骨の炎症)
⑤歯性上顎洞炎
病態についてですが、「上顎洞炎」というとあまりききなれないキーワードかと思いますが、一般的に知られている名称として「蓄膿症」のことになります。
頬っぺたのあたりには上顎、頬、鼻に囲まれた上顎洞という空洞があります。そこに膿がたまる病気のことをいいます。原因としては2種類あります。
上顎の小臼歯・大臼歯の根尖は上顎洞と近接しているため、根尖病巣や歯周炎などの炎症が波及して歯の膿が上顎洞に流れ込み、上顎洞炎を発症します。この場合、歯の治療をする必要がありますので歯科医院での治療が必要です。
ちなみに風邪などの鼻炎により、上顎洞に膿がたまり、上顎洞炎が発生した場合は耳鼻咽喉科での治療が必要となります。
このように原因が2種類ありますので鼻性と区別するために「歯性上顎洞炎」とよばれます。

歯性上顎洞炎は慢性と急性に分けられます。
慢性歯性上顎洞炎では、鼻閉塞・頬部の異常感・頭重感などがみられますが、口腔症状はほとんどみられません。
急性歯性上顎洞炎では歯痛や上顎部に高度な疼痛がみられますが、頬部の腫脹は少ないです。

ちなみによく似た症例に「術後性上顎嚢胞」とよばれるものがあります。上顎洞の粘膜を全て除去する顎洞根治手術の後に、手術した上顎洞内に袋状の嚢胞が発生してしまう病気です。手術の傷が治る過程で鼻腔との通りが遮断されると、上顎洞内に閉鎖した空間が作られ、そこに分泌物が溜まって嚢胞が出来てしまいます。症状は歯性上顎洞炎に酷似しますが、頬部の骨破壊、顔面腫脹などがある点で、歯性上顎洞炎とは異なります。膿が溜まるために頬の腫れや不快感、歯の痛みなどが現われます。

治療については、慢性と急性によって治療方法が若干異なります。
慢性の場合は原因歯の歯髄処置などで症状が軽快化しなければ抜歯を行います。原因が除去されても治癒しない場合には、上顎洞根治手術を行います。
急性の場合は抗菌薬の投与を行い、症状が軽快化したのちに上記に準じます。